ささやく言葉はI LOVE YOU
「ジャスティン、意外と美味しいよ」
私はジャスティンの膝の上で
チャーハンを食べている。
誰もいないキッチンで
私達は思いっきり
ベタベタしている。
ずっと手を握っていたし
ずっと体に触れていた。
キスがほしければ
目を見つめたし
抱きしめてほしければ
腰をかかえた。
「さっきはごめんね・・。
なんだか中途半端になっちゃって・・」
「由香はお腹が減ると
凶暴になるだろ。
そんな時にあんな事したら
オレが壊れちゃうよ!」
おおきな口を開けて笑うアイツ。
もう!!
真面目にきいてよ。
こっちはその覚悟をしてたんだから!
「由香、震えてただろ?
それ見たら・・・・・・」
ジャスティンの顔は
子犬を拾った子供見たいに見えた。
フロアに座っている
私の後ろから
大きながっちりした体が
私を包みこむ。
肩越しにジャスティンの顔を見る。
長い腕は私の胸を包み込む。
長い足が私の足を抱え込む。
私はそこから抜け出せないでいた。
たとえ誰かに出ろと言われても
出るつもりはまったくなくて
永遠に彼の体で包まれていたかった。