ささやく言葉はI LOVE YOU
「あの二人素敵ね」
まだ遠くでワイワイやっている
二人を見つめて
私が呟く。
「オレが遠くに離れても
由香の事を思ってるって
絶対忘れるな」
私の両手をとって引き寄せる。
うなずく私。
「もし、不安になったら
オレに教えてくれ。
何度でも、
何度でも、
由香にオレの
気持ちを伝えるから」
大きな手のひらで私の頬を包む。
「不安になっても
それを乗り越えたら
気持ちを強く持つ事が出来る。
だから不安になる事は
恥ずかしい事じゃない
・・・・だろ?・・」
ジャスティンの目が
私の唇を捉える。
美味しい果物を
頬張るように
私の唇を頬張る。
頭がしびれて
うなずく事が出来ない。
せめて私の言葉を
待ってからキスして・・・。
私はうなずく代わりに
両手をジャスティンの
背中に回した。