ささやく言葉はI  LOVE YOU


おかあさんが昔の記憶をたどる。


「あの時と同じ目。
君、いい男になったわね・・・」

「でもおとうさんが
一番いい男だけどな!」


みんなキャーキャー
笑い出したけど
ジャスティンだけは
おとうさんの目を
見て頷いてた。


さあお土産をトランクに
入れちゃおう。


海苔、ふりかけ、お茶漬け、おしんこ
その他色々・・・。

結構大きなトランクなのに
もう沢山の物がつまってる。


この中に入って
一緒に行けたらどんなにいいか
喉まで出そうな言葉を飲み込む。


いくらおどけて言ってみても
絶対涙声になっちゃうのが
わかるから。


私はおどける代わりに
黙々とトランクの
中身を綺麗に
整理整頓してあげた。


そんな私の耳元にアイツが

「後で由香のベットにいく」
そんな事を知らん顔して呟いてく。

はっと顔を上げると
遼と馬鹿話しをしている
アイツがいた。


な・な・なによ!?ベットにいくって?


親公認になったからって
そんな急に大胆になって
いいわけ?



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