ささやく言葉はI  LOVE YOU


階段を急いで下りる。
宮本にあんな事を
言わせた私って
なんだか嫌な女。


階段を下りると

あれ・・・?


「ジャスティン!」
会いたかったアイツがいた。
大きく手を振った。

今日はシンプルな白いポロシャツと
ショートチノパン。


足がこんなに長い人って見た事ない。


???
ちょっと怒った顔をしてる。

「来てたの?」


「・・YEAH.・・・」

英語が口をでるときって
ジャスティンに余裕がない時。

元気に話しかける。

「今日ね、夜花火大会をやるんだよ。
留学生の会も参加したら?
コーチに私から言うから」

「・・・も一緒?」


よく聞こえなかったよ、ジャジャ。
そう呼んでみる。
だって
すねた顔してると
子供の時のままだよ。


「宮本も一緒にやるのかな?」

その一言でさっきの
アクシデントを全部見られたのを
悟った。




< 86 / 210 >

この作品をシェア

pagetop