天使の羽根



つーちゃんは、散乱したゴミを片付けると、


「ん。」

と、言って背を向けしゃがみこんだ。



『えっ?』


「ほら、おんぶ。

腰、痛めただろ?」


つーちゃんらしくない、優しさに思わず照れてしまう。



『べ、別にこれくらい平気だよ。』


そう言いながら私はゴミ箱を持ち、

ゴミ捨て場へと歩き出す。




< 24 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop