君と僕
目が覚めると、そこは病院だった。


なぜか俺は浮かんでいる。

何でだ?

そんな事を思っていると、下から声が聞こえた。
下を向く。

そこにはベッドの上に横たわっている俺と、俺の家族、そして医者。


「残念ですが…」

医者はそう言い出て行った。

母さんが泣いている。
その声だけが、病室に響いていた。


ああ。俺は、死んだのか。


すんなりと、その事実を受け入れた自分に少し驚く。


せめて、最後だけでも君に気持ちを伝えられたら…。


そんなことはもう、出来ないのに。




最後だけでも君に会いたかった…。




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