ラブランク
駅前でレイが待っている

。黒のタンクトップに膝

までのジーンズ。ボロボ

ロの感じが若さの象徴だ

ろうか。人込みの中でも

彼の姿は目に飛び込んで

来た。荷物を右肩に掛け

ズボンのポケットに両手

を突っ込んでいた。

「こんにちは、はじめましてレイです。」

レイの前に横付けに停め

た車の助手席越にハジメ

君に挨拶する。菜摘は窓

を全開に開け、レイを紹

介する。そして、自分で

トランクに手荷物を入れ

後部座席のドアを開けた



「こんにちは、瑞紀さん。晴れて良かったね!」

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