ラブランク
もうすぐ終わる夏を惜し

むかのように、海にはた

くさんの人がいた。ビキ

ニの女の子軍団、家族連

れ、男ばかりのグループ



平日とは思えない賑わい

だ。

ハジメ君とレイはテント

を組み立て始める。初対

面の人とすぐ仲良くなれ

る…レイの人柄だろうか



私は菜摘と車から荷物を

下ろす。

「材料はみんな切ってきたよ。後は焼くだけ!」

「すごい!助かる〜。時間かかったでしょ、ありがとう!」

「せっかく海に来たんだから、深く考えず楽しも、ね!」

菜摘は優しく笑った。
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