ラブランク
彼に促されるまま、私は

一人分空けて彼の隣に腰

を下ろした。すぐ隣にい

るヒデが私を見つめてい

る。

「……。」

言葉が見つからない。言

いたい事はたくさんある

のに!聞きたい事が山ほ

どあるのに!彼を目の前

にして、私は私じゃなく

なってしまった。

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