ラブランク
長い沈黙が続いた。まる

で私達の周りだけ、時間

が止まったように。

「…ずっと瑞紀に会って謝りたいと思ってたんだ。…辛い思いをさせて悪かったな。」

彼の言葉が優しく私の胸

を突き刺さす。

「ううん、辛いのは私だけじゃなかったんだね…。ヒデも美幸も同じように苦しんでいたんだよね…。」

いろんな思いが交差して

きっとこんな風になって

しまったのだ。

私の気持ち、ヒデの気持

ち、そして美幸の気持ち

…。

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