ラブランク
「ヒデに、やり直そうって言われて、気が付いたの。もう私の中にヒデはいなかったの。」


「……。」


「私の中には、別の人がいたの…!」


何だか恥ずかしくなって

私はうつむいてしまった




「…それって…、俺の…事…!?」


レイの声が裏返った。


彼は、狐にでもつままれ

た…って顔をしている。

子供のようなあどけない

目が可愛らしく、愛しい



「やっと気付いたの!私の中はレイでいっぱいだったの…!」


その言葉が、私の口から

いい終わる前に、彼は私

を抱きしめた。座ったま

ま両手で優しく包み込ま

れた…。

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