王龍
「…あ、おい凪瑠」


うちが、理事長に説明するために理事長室に行こうとしたところを隼人が呼び止めた


「…何?うち、今から理事長室行きたいねんけど」


「あぁ。あのさ、今日の放課後あいてるか?空いてたら、付き合ってほしいんだけど」


「…別にええよ?」


なんか、いつもと雰囲気ちゃう気がするわ


いつもはもっと俺様って言うか?


そんな感じやのに、今はなんか、改まった感じやもん


ちょっと気持ち悪いわぁ(最低)


「じゃ、放課後」


もしかして、隼人もついに大人になった!?


………それとも、うちを倒す?


…駄目や


人を疑っちゃあかん


「………少しは、心を開きだしたんかな?」


理事長室に向かう途中、呟いた一言は、昔のうちからは考えられへん一言やった


まさか、それをアイツが聞いていたとは知らずに………


───放課後


キーンコーンカーンコーン


「うしっ!凪瑠、帰るか」


「…ん。で、どこ行くん?」


「それはついてからのお楽しみだ。行くぞ」





< 100 / 149 >

この作品をシェア

pagetop