王龍
うちらの声を聞いて、王龍メンバーがぞくぞくと集まってくる


でも、今はそんなん関係ない


うちは、蓮と話をつけなあかんのやから

















「…いい加減、俺の気持ちに気付いてくださいよ」

















「……………俺の気持ち?」






気付けば、何故かまわりの奴らは顔を赤くして、視線をそらしている


…なんやねん


















「…俺、ずっと凪瑠さんのこと好きだったんです。もちろん、今でも」






「んぁ?うちも、好きやで?だって可愛い舎弟やもん」
















「そっちやないで、恋愛のほうです」


「……………………………はぁっ!?」


「…だから、他の男と居られると嫉妬するんすよ。俺は、前の誰も寄せ付けない凪瑠さんのほうがよかった」


「…」


…あぁ


もしかして、あの時の呟き聞いてたんかな?


…こんなにもうちのこと思ってくれてる人がおるのに


…でも、蓮は間違ってる


………だって


「…自分のことは自分で決める。…でも、ありがとう」










< 104 / 149 >

この作品をシェア

pagetop