王龍
うちがこんな恥ずかしいことしたんやもん…


蓮と和くんにもさせたろ!


あ、ついでに修司さんもっ!


そうと決れば…


「千尋、ちょっと来て」


「えっ?凪瑠ちゃーん?」


ガシッと千尋の手首を掴み、一年の階に向かう


一年の階につくと、なんかみんな騒ぎだして道あけてるし


ま、そりゃそうだけど


「…凄いねぇ」


後ろから声がして振り替えると、由愛と隼人と水嶋がいた


「…あんたら、ついてきたん?」


「うん」


ま、いいんやけど


あけられた道をズカズカと進んで行き、蓮と慎のクラスの前で立ち止まる


あ、慎もおるやん


丁度ええわ、慎にもさせたろ


ガラッ


急に開いたドアにみんな一斉に注目する


「─凪瑠さんっ」


うさぎみたぃにぴょんぴょん飛んできた蓮


その後から、小走りで駆け寄ってきた慎


…まぁ、忠実なペットですこと


「どうしたんですかぁー?ここに来るなんて珍しいっ」


「…あんたら、自己紹介しぃや」


『はっ?』


蓮と慎だけでなく、全員が驚いた顔をした





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