王龍
由愛についていった先には、ドでかいリムジン


…マヂで金持ちなんやな…


「さ、乗って乗って♪」


みんな無言でリムジンに乗り込む


「…なーちゃん、水着持ってきた?」


「は?どこ行くかわからんかったのに、持ってくるわけないやん」


「そっかぁ…。じゃぁ、私が持ってきたの使ってね♪」


「…ぅん…って、エッ!?」


「ふふーん♪」


鼻歌うたいだしたし…


もぅ、好きにしてください…


神崎 凪瑠、今年の夏休みは、えらいことになりそぉです…


この旅行で、まさかの事態が待ち受けているということは…


もちろんこのときの私が知るわけもなく


ただ、呑気にこれからいく、魔の館へと車に揺られながら


着々と近づいていった………





< 126 / 149 >

この作品をシェア

pagetop