王龍
「──はいっ♪」


そう言いながら笑顔で渡されたのは…


黒地の白い水玉の水着


おぉ!


うちの趣味わかってるやん!


うち、黒と白が好きなんよねー


「ありがとう。…由愛のは?」


「どういたしましてー。ん?これっ!」


そういって見せられたのは、ピンクのフリフリの水着


予想どおりやんっ!


ハズさんわ…由愛も水嶋も


うん、ええコンビやな


本間、はよくっつけばいいのに…


あっそっか!


この旅行を利用するんやんなぁ?


そのための旅行


うちらはおまけ


的な?


うわっ!


うちら寂しっ


まぁ…これただけいっか


水着も結構気に入ったし


「なーちゃん!着替えたー?」


「あーうん」


水着の上からパーカーと、ショートパンツをはいて…


よし、準備万端っ


シャーッ


更衣室のカーテンを開ければ、由愛がたってた


「…なに?」


なんかめっちゃ凝視されてるんですけど


変?


えっ?どこが?


似合わん?


そんなんわかっとるし!





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