王龍
うちらが陣取ってたとこに行くと、何故かみんな顔を赤くした


あーなるほど


由愛、可愛いもんね


すいませんね、うちは可愛さのかけらもなくてっ!(←勝手に拗ねる


「あ、パラソルあるやん。うち、まだ日焼け止め塗ってないんよねー」


これでも一応女やから、焼けたくないし


「あっ私もっ!」


「隼人たちは先に遊んでくれば?うちらは、塗り終わったら行くから」


「そ、そうか?じゃぁ…先に行っとくか」


ん…?


心なしか、周りの人まで顔赤い気がする…


気のせいかっ!


「…それにしても…暑いなぁ」


「そうだよねー!でも、絶好の海日和だよっ」


…プラス思考ですね


うち、焼けることしか考えてなかったわ(笑)


「せやねー」


「ねぇねぇー君たちぃ」


急に男の声がして、声のしたほうを見れば、いかにもチャラそうな男が二人いた


「…ん?」


「俺らと遊ぼーよッ」


「…遠慮。うちら、連れいるから」


「ええー?でも、今二人じゃん?つか、連れってー?」


「…僕たちだけど?」


「千尋っ」


「…はぁん?可愛い連れだなぁ。女じゃねぇーの?」






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