王龍
ムフフ…


それ、レモン味に見えるけど、本当はカラシ味のアイスやん


「あ、みんなで一斉に食べよ?」


じゃないと、みんな逃げるしー


「じゃぁ僕これー」


千尋がとったのは、いちご味の、唐辛子を刻んだやついりアイス


「…俺、これもらいます」


祐希がとったのは、抹茶味に見えるけど、本当はわさび味のアイス


「…」


隼人がとったのは………


なんやったっけ?


ま、いいや


うちがとったのは、普通のチョコアイス


「じゃ、食べよ」


パクっ


「う"っ」


「辛っ」


「何これっ」


「…」


「…うまっ」


上から、浩司、千尋、祐希、隼人、うちの順番


「隼人の、何味やったん?」


「…………………………ドリアン」


ブッ


そんなんあったっけ?


でも、言われてみれば臭いわ…


「俺の………カラシ?」


「僕のは唐辛子が入ってるよぉー」


「………わさび………」


うん、面白かった♪


「あっ…」


ん?


急に声をだした隼人にそう言う前に、隼人の指先がうちの唇に触れた


「!?」


急な出来事に目を見開く





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