王龍
うっそマヂ?


やっぱ病院に…


「凪瑠?」


「…っ///」


俯いていたうちの顔を隼人が覗き込む


ど、ドアップ………


うわ、また心臓がドキドキいうてる…


発作?


発作やんなぁ?


うそ、今?


何?何で?


「…どうした…?」


「い、いや…なんでもない」


どうしよう、うち…


死ぬかもしれへんっ


「…凪瑠?」


「…隼人ぉ」


自然に涙目になってしまい、隼人はうちより背が高いから上目遣い


それでなぜか隼人の顔が赤くなった


「…隼人…うち………」


「…ん?」


ドキン


ドキン


「…病気かも…………しれへん」


「えっ?」


「どぉしよぉ…」


「えっ、ちょっ、まっ…。びょ、病気!?」


「…うん」


「何の?」


「わからん…けど、苦しいねん」


「えっ?ヤバくね?えと、どうすれば…」


あ、今遊園地やん


今隼人に迷惑かけるわけには…


「ふふっ嘘だよっ」


「はぁっ!?」


「へへっ♪さぁ、最後に観覧車乗ろう?」


「嘘かよっ!まぁ、いいけど」





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