王龍
『凪瑠ちゃんにはお仕置きが必要やなぁ〜』


ニタニタと笑いながら気持ち悪い男がゆっくりと歩いてくる


向かうその先にいるのは、泣き崩れて部屋の隅に縮こまる幼き頃の…うち


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「はぁっ…はぁっ…」

…また見てしもうた


最近はこの夢見らへんかったから、油断してたんや


あー胸糞気分悪いわぁ…


「…起きよ」


リビングに行って"今"の家族と適当に挨拶を交わす


そして朝食をとって、部屋に戻って、制服に着替えて、化粧して………


…そして、いつもの朝を迎える


いつもと同じことを繰り返すだけの毎日


それでも楽しいのはきっと…





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