王龍
今は、食堂


もちろんうちは一人


…と言いたいところだけど、となりにはなぜか千尋


まわりには、青龍も高峰さんもおらん


「…なんでおるん?」


「いいじゃん。ほら、食べさせてあげるぅ♪はい、あーん」


「…」


「えぇ…まさかの無視ぃ?…あれ?あっちのほう、なんかうるさくない?」


「…へ?」


…そう言われてみれば、なにやら皆窓の外をみてる


うちは、気になって、窓のそばに行った


「…見えへん」


こうなったら…


「…邪魔やねん。どいて?」


「ひっ」


サッと顔を青くし、道をあけた生徒たち


「凪瑠ちゃんやるぅー♪」


…まだいたんや


ま、どうでもええわ


そんな事を思いながら、窓の外を見た


…ま、さか


一瞬、我が目を疑った


だって、だって、だって


外に、アイツが…





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