王龍
バタンッ
蓮が出ていってすぐ、うちは千尋に手をひかれ、掃除用具入れに入れられた
…千尋も一緒に入ったけど
おかげで、二人が入った掃除用具入れの中は、狭い
…まぁ、あたりまえだけど
「…ねぇ、凪瑠ちゃん」
「…なに?」
狭いから、千尋の吐息がかかる
それに、抱き合うかたちやし
「…広沢 蓮とどういう関係?あいつは…王龍で、それなりの地位を持ってるってことは…もちろん、知ってるよねぇ?」
「…っ」
「あいつはねぇ、普通の人には敬語使わないんだ…。なのに、なんで凪瑠ちゃんには敬語使ったのかなぁ?」
「…知り合いだから」
「ふーん?」
全く信じてない、疑っている目でうちを見下ろしてくる
そんなん、言えるわけないやろ
「…ってか、そろそろ仲間のもとに戻れば?さっきから携帯なってるん、うち、知っとるで?」
「…じゃぁ、凪瑠ちゃんが僕たちから離れた本当の理由を聞いたら帰ろぉかなぁ」
…本間、千尋には適わんわ
千尋は鋭いんやなぁ…
やから、うちが嘘ついてるってわかったんやろ?
…けど、嘘ついたのに、今ごろ種明かしするわけにはいかんのや
蓮が出ていってすぐ、うちは千尋に手をひかれ、掃除用具入れに入れられた
…千尋も一緒に入ったけど
おかげで、二人が入った掃除用具入れの中は、狭い
…まぁ、あたりまえだけど
「…ねぇ、凪瑠ちゃん」
「…なに?」
狭いから、千尋の吐息がかかる
それに、抱き合うかたちやし
「…広沢 蓮とどういう関係?あいつは…王龍で、それなりの地位を持ってるってことは…もちろん、知ってるよねぇ?」
「…っ」
「あいつはねぇ、普通の人には敬語使わないんだ…。なのに、なんで凪瑠ちゃんには敬語使ったのかなぁ?」
「…知り合いだから」
「ふーん?」
全く信じてない、疑っている目でうちを見下ろしてくる
そんなん、言えるわけないやろ
「…ってか、そろそろ仲間のもとに戻れば?さっきから携帯なってるん、うち、知っとるで?」
「…じゃぁ、凪瑠ちゃんが僕たちから離れた本当の理由を聞いたら帰ろぉかなぁ」
…本間、千尋には適わんわ
千尋は鋭いんやなぁ…
やから、うちが嘘ついてるってわかったんやろ?
…けど、嘘ついたのに、今ごろ種明かしするわけにはいかんのや