王龍
し、しまったぁぁぁっ!


これでも、寝たフリしてたんやったぁ!


和くんに怒られる…


「何寝たフリしてんねんっ!」


って言って、平手打ちとか?


いややわぁ………


「…よかった」


ほらぁ………


………って、えっ?


よかった!?


「…姫が無事でよかった………」


「…和くん………」


「…まぁ、まさかアソパソマソで起きるとは思わへんかったけどな」


「…う"」


痛いところをつくなぁ…


「…それにしても、なんで俺を庇ったんや?」


ものすごい勢いでうちを睨みつけだした和くん


「…だってぇ」


「下手したらお前、死んでたんやで!?」


「…うん。別に、ええもん。死んだら楓に会うもん………」


ギュッ


「…いつまで楓にとらわれてんねん………俺が、居るやろ?」


「………和くん?」


「…俺、ずっと姫のこと好きやったんやで?ええ加減、気付いてぇな」


………うっそ///


和くんが…うちを?


ありえへん


だって………


「………本間やで?」





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