王龍
ある日、いつも通り友達と遊んで帰ってきたときのこと


「ただいまぁ………あれぇ?ままぁ?なる、帰ったよぉ?」


いつもなら、笑顔で迎えてくれるはずの母の姿がなかった


ふと、下を見れば、母の靴はある


それに珍しいことに、父の靴、そして………おじさんの靴があった


その時のうちは、変な胸騒ぎがしたものの、おじさんが来てるから気付かなかったと思った


ダダダダダッ


急いで靴を脱ぎ、廊下を走ってリビングに向かう


その頃の、うちは、父も母もおじさんも好きだったから


バタンッ


「ただいまぁっ!………っ!?」


元気よく、ドアを開け、ぱぱとままとおじしゃんが笑顔で迎えてくれるのを待った


しかし、迎えてくれたのは、今までかいだことのない、匂いだった


「…うー。なぁに?このにおい」


「………あ、凪瑠ちゃんおかえり」


「あーっ!おじしゃんだぁ!…このにおいどぉしたのぉ?」


「…ちょっと…ね。部屋に行って、着替えておいで?」


「………?うん」


いつもと違うおじさんに違和感を覚えながらも、うちは自分の部屋に行った





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