王龍
「…………凪瑠ちゃん。一緒に帰ろう?」
「うんっ♪」
施設に別れを告げず、おじさんについていく
外に出たボールは、施設の外に出たままだった
────────────
──────────
「…………………おじしゃぁん。ここ、どこぉ?おじしゃんの家じゃないよぉ?」
「……………いや、僕の家だよ?新しくなったんだ」
「そぉなんだぁっ!」
「そう。さ、こっちにおいで」
連れていかれた先は、大きな部屋だった
ガチャ………
おじさんは、鍵を閉め…
「……………キャァッ」
凪瑠を、蹴り飛ばした
…………………この時から、おじさんの凪瑠に対する虐待は、始まった
それからの凪瑠は、ずっとこの大きな部屋に監禁され、虐待され続けた
大きな部屋に一人だけでいるのは、すごく虚しかった
気付けば年は流れ、幼稚園から中学生にまでなっていた
もちろん学校など行っていない
行けるはずがない
だが、幼い頃から英才教育を受けてきた凪瑠は、大学レベルくらいは余裕でできる
だから、行く必要もなかった
そしてある日…………
近所の人の訴えで、おじさんは捕まった
「うんっ♪」
施設に別れを告げず、おじさんについていく
外に出たボールは、施設の外に出たままだった
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「…………………おじしゃぁん。ここ、どこぉ?おじしゃんの家じゃないよぉ?」
「……………いや、僕の家だよ?新しくなったんだ」
「そぉなんだぁっ!」
「そう。さ、こっちにおいで」
連れていかれた先は、大きな部屋だった
ガチャ………
おじさんは、鍵を閉め…
「……………キャァッ」
凪瑠を、蹴り飛ばした
…………………この時から、おじさんの凪瑠に対する虐待は、始まった
それからの凪瑠は、ずっとこの大きな部屋に監禁され、虐待され続けた
大きな部屋に一人だけでいるのは、すごく虚しかった
気付けば年は流れ、幼稚園から中学生にまでなっていた
もちろん学校など行っていない
行けるはずがない
だが、幼い頃から英才教育を受けてきた凪瑠は、大学レベルくらいは余裕でできる
だから、行く必要もなかった
そしてある日…………
近所の人の訴えで、おじさんは捕まった