先輩♀×後輩♂
『紗羅先輩』

真尋くんがいつもみたいに私の所へ来る。

ちょっと元気がないように見えるけど…。

やっぱり明らかに避けてたことバレてた…かな?

でもっ・・・、

今日からは違う。

自分の気持ちに正直になるって決めたの――…。

『じゃあ、また』

「真尋くんっ!!」

もうすぐチャイムが鳴るから自分の教室に戻ろうとした…
真尋くんの腕を掴んだ。

『ぇ…。先輩…??』

真尋くんがびっくりしてるけど、

私自身もびっくりしてる。

こんな大きな声が出たことと、勢いで腕を掴んだことに…。


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