先輩♀×後輩♂

真尋Side

今俺は、紗羅先輩の教室に行ったときのことを慎吾に話している。

『マジかよ?!』

『マジ。』

『良かったな♪』

『おう!』

嫌われたかと思っていたのに、

今日、紗羅先輩に一緒に昼食を食べないかと誘われた。

いきなり何だと思ったけど・・・

やっぱり好きな人に誘われたら嬉しいに決まってる―――。


『「・・・・・」』

でも、今一緒に食べてるメンバーは遊園地に行ったメンバーと同じ。

この人数も、重たい空気も…

全て美鈴のせい。

紗羅先輩がせっかく話を振ってくれても…

俺は何も答えられない。

空気が読めないコイツは、

相変わらずうっとうしく俺の腕に絡まってくる。

「真尋♪」

はぁ。

心の中でため息をつく。

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