先輩♀×後輩♂
好きな人にそんなことを言われたら…

誰だって辛い。

それに、ちょっと引っかかってることがある。

「待って!!」

出て行こうとした美鈴ちゃんを呼び止めた。

「ぇ…」

『紗羅先輩?』

「真尋くん、ちょっと二人で話させて?」

『でも…っ』

「大丈夫だから!!お願い。」

『わかりました。俺、階段のとこで待ってますね。』

そう言った彼は、

いつもの優しい顔をしていた。


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