先輩♀×後輩♂
―in屋上―

「悠斗くん…」

『紗羅…来てくれたんだ。』

「だって…」

凄く真剣な顔で言われたし…。

私もちゃんと悠斗くんと話したかったし。

『来てくれてありがとな。』

「ううん」

首を振って否定する。


少し沈黙が続いた後、悠斗くんが話し出した。

『この前は、ごめん。』

また私は首を振りながら答えた。

「ううん、私、悠斗くんが言ったこと…否定できなかったから。」

『それでも、二人はずっと両思いだったのにな』

「・・・」

『ほんとごめん。』

「もう、いいよ…」


『でも、これだけは言っていいか?』

「うん…?」


『紗羅のこと、本気で好きだったんだ。俺。』


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