先輩♀×後輩♂

遊園地

なんだかんだで遊園地に到着し、

雰囲気も少しは良くなった…と思う―…。

『俺ら、券買ってくるんでここで待っててください!』

そう言って男の子二人が買いに行ってくれた。

「あ、うん、ありがとう♪」

数分後―…

『すいません、混んでて…』

「いいよ!」

「今日人多いもんね~」

電車では一言も喋らなかった美月がやっと喋ってくれて、

少しホッとした。

『お前、絶対はぐれんなよ!?』

「大丈夫、大丈夫っ☆」

その言葉に朔也と美月がため息をついたのには、

気づかなかった。


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