6時57分のあの電車で
ほー・・・で、それが何?
「あ、もう芦屋川や!!!
またな、高橋。」
そう言い残して、藤沢は降りていった。
ーーーーーーーーーープシュー・・・・。
虚しい音だけ立てて、電車はまた走り出す。
「ねえ、真子。
あの藤沢っていう子、いいね。」
アリサが唐突に言い出しのは、藤沢が降りてから3分ほど経った頃だった。
「え?」
「・・・いただきっ!」
二カッと笑いながら、真っ直ぐに私を見つめるアリサを見たら・・・。
私は何も言えなくなっていた。