6時57分のあの電車で
呆れたように、季南が溜め息をつきながら言う。
「…ごめん。」
「別に。
んで、共同学校ってのは、共同に文化祭、体育祭を行うランダムで選ばれる、近所の3つの学校のこと。
この辺、私立多いから。
で、3つの内のどれかの学校で行事を行うんだけど、今年の文化祭は、巽学園であるんだってさ。」
…初めて、季南がこんなに喋ってるの見た…。
「そーなんや、ありがとう。」
私は、たじたじとそう言うしかなかった。
「いえいえ。」
さらっと、季南は返しただけだった。