ふたりでひとつ
担任は僕らと同じ双子の女の子に僕らを託した。

転校生だから休み時間の度に話し掛けられる。
だけどそれに答えてると
あの双子が割り込んで来るんだ。

感謝してる。
あの双子には。
わからない僕らの為にいろんなことをしてくれた。

だけど僕らの周りには
あの子たちしかいないわけじゃない。
もっと普通にいろんな子と話がしたい。

僕らはただの双子なんだ。
それ以外何も特別なことはないんだ。
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