世の中の
面白いこと
学校の屋上で、少年は快晴の空を見上げていた。
「何か面白いことないかな~」
右手に持ってるうちわで扇ぎながらだるそうに言った。
「全く…何で何も起きないんだよ!!!
新聞部に入った意味がないじゃんか!!!」
「うるさい!!!」
文句を言ってる少年とは別の少年の声が聞こえた
「だってさー…」
文句を言ってた少年は後ろを振り向き、少年に話しかけた。
「友也も思うだろ?平和すぎって」
「だから俺は学校全体を行き来出来る通路を作ってる!!!学校をネットワーク化して、鬼ごっこで絶対に捕まらないようになってやる!!」
そう言って、ドリルならいろんな機械を少年に見せた後、
「翔もつまんないばっか言ってないで、何かしたらいいじゃん」
「嫌だ。めんどい」
「なら文句言うなよ」
「………」
翔は寝転がり、また空を見、友也には聞こえない声でつぶやいた
「…分かってるよ。そんなこと」
―このまま過ごしていても、何も変わらない。
環境が変わるのには、自分が変わらないといけない。
分かってる。