世の中の
「どったの?」
横を向くと、心配そう顔で翔を見つめていた。
「…別に」
「そっか、ならよかった」
友也は安堵した顔になり、昨日のアニメの話をし始めた。
翔は黙ってそれを聞いていた
友也のテンションがフィーバーに達したとき、
「飯田ー!!!」
後ろから先生の声が聞こえてきた。
後ろを振り返ると、先生がものすごい形相で走ってくるのが分かった。
「しつこいな…」
さっきとは全く違う、冷たい声で呟くと、翔に小声でバイバイと言い走り出した。
「あ、明日学校来いよな!!」
「おう」
友也は手を振りながら駆けていく。
「待てー!!!飯田ー!!!」
歩いている翔の横を先生が猛スピードで通りすぎた
―…先生もがんばれ
翔はそう思わずにはいられなかった
※
「聞いた?十二島高校で爆発があったんだってー」
オレンジジュースの中に何本かのオレンジ味の飴を入れながら、唯が言った
「何か、理科の実験に失敗したらしいぞ」
やはり反応するのは仁だった。
新一は黙って聞いていた
「そうなんだー、何か嘘臭い。普通、理科の実験で危険なことしないよね?」
「大方、どっかの馬鹿な生徒がやらかしたんだろ」
冷静に言いながら、タバコに火をつけた