世の中の

「どったの?」
横を向くと、心配そう顔で翔を見つめていた。

「…別に」

「そっか、ならよかった」

友也は安堵した顔になり、昨日のアニメの話をし始めた。
翔は黙ってそれを聞いていた

友也のテンションがフィーバーに達したとき、

「飯田ー!!!」

後ろから先生の声が聞こえてきた。

後ろを振り返ると、先生がものすごい形相で走ってくるのが分かった。


「しつこいな…」

さっきとは全く違う、冷たい声で呟くと、翔に小声でバイバイと言い走り出した。

「あ、明日学校来いよな!!」

「おう」

友也は手を振りながら駆けていく。

「待てー!!!飯田ー!!!」

歩いている翔の横を先生が猛スピードで通りすぎた

―…先生もがんばれ

翔はそう思わずにはいられなかった



「聞いた?十二島高校で爆発があったんだってー」

オレンジジュースの中に何本かのオレンジ味の飴を入れながら、唯が言った

「何か、理科の実験に失敗したらしいぞ」

やはり反応するのは仁だった。
新一は黙って聞いていた

「そうなんだー、何か嘘臭い。普通、理科の実験で危険なことしないよね?」

「大方、どっかの馬鹿な生徒がやらかしたんだろ」

冷静に言いながら、タバコに火をつけた

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