世の中の
「飯田友也…」

新一がポツリと呟いたそれに大げさに反応した唯。

「その子が爆発を?すごいすごい!!!」

「つーか、何で知ってんだよ。また危険なことしてんじゃねーだろーな」

大人が子供を叱る様な感じで仁は新一に聞いた
しかしそれに反応したのは唯だった

「新ちゃんはそんなことしないよー。いい子だもん」

仁の隣で黙って新一は頷いた

仁はため息をついた後、
「…そういうことにしといてやるよ」

「さっすが、仁。人間ができてるなー」

唯はそう言って、ジュースの中の飴を取り出し、食べ始めた。

「……」

それを気持ち悪そうな表情で見つめる仁。

それに気付いた唯は口を尖らせ、

「いいじゃん、別にー」

「いや、俺は何も言ってないぞ」

「顔が言ってる」

ブーブー文句を言う唯を後目に、新一は席を立った

「どこ行くのー?トイレ?」

唯の問いには答えず、金を置き、店を出た

「反抗期?」

唯のこの問いに、仁は黙って首を横に振った。

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