世の中の
「来いやぁぁああ!!豚共!!」
睡眠妨害に匹敵する程の大きな独り言で海に向かって叫んでいる
「豚共とは、誰のことだ?」
横から、男―教師の声が聞こえた
友也は横を向き、にっと笑い
「先生たちのことです。捕まえられるものなら捕まえてみろ!!」
舌を突き出し、友也は走り出す
「待てこら!!」
友也は走りながら、
「こっちは冒険とかしてるから抜け道とかしってるんだよ!!!」
教師はフッと笑い
「なめるな。こっちは40年間十二島で生きてるんだよ!!」
「40年間?甘い甘い」
友也は足を止め、先生の方を向いた
先生も警戒して足を止めた
「フフフ…俺にはこれがある」
そう言ってどこにしまっていたのか、バズーカみたいなのを取り出した
「これは機関銃とバズーカを融合したもの、自作だ!!名前は虎の子さいさいだ」
「………」
唖然とする教師。
―え?撃つの?
的な顔をしていた。
「発射!!」
躊躇いもなく虎の子さいさいを発射するが、自作だからか、周りにそれほど被害がでていない。直撃したら重傷は免れないが
友也はわざと外しているので先生には当たっていない
「フハハハハハハ。ひざまずけっ!!」
地面が砕ける音と共に、悪役がよくしそうな笑い方をする友也。
「あ、弾なくなった…」
とやけくそ気味に言い、また逃げ出した
先生は虎の子さいさいの威力に驚き、腰が抜けて動けない状態で、友也との距離はどんどん離れていく
やっとの思いでトランシーバーみたいな機器を持ち、別の教師に伝えた