世の中の
それから数日後
「一向に犯人見つからず」
友也が石の上に座り込み、隣に翔も座っていた
「警察も捜してるんだけどねー…」
苦笑でやや疲れた声で言った
「…あの時、爆発で足、吹っ飛ばせとけば良かった」
「それはダメだから。絶対」
―警察も捜しているのに、何の手がかりも見つからないなんて可笑しい
「ま、仕方ないよ」
翔の心を読んだかのように落ち着いた声で話始める
「通り魔ってあんまり証拠とか残らなっぽそうだから」
「でも……不審な男を見たって目撃者もいない」
「普通に生活してたりしてね」
「捕まえようがないじゃん!!」
「そう焦るなって」
友也は翔を宥めたあとポケットから紙を数枚だし、翔に見せた
「実は…ね」
普段と変わらない笑顔だったが何故か翔は不気味に思った
そんなことは知らず、友也は話続けた
「これ、貰ったんだ」
「貰った?」
「うん」
「てか、もっと早く出せよ」
「ごめん」
「…どこで知り合ったの?」
「銭湯で意気投合しちゃった」
※
それは数日前
友也は久しぶりに、風呂にはいることにした汚い話、ここ数日、先生が翔や友也の家の周りいたので、風呂には入れなかったのだ
「ふふふー。ここは秘密の場所なのだ~」