世の中の
犯人は口封じしようとするが、友也は昔から逃げ足が早く、警察に逃げ込んだりして、何とか回避出来た。
このことが何回か重なり、友也は武器を作り始めた。
それが爆弾だ。
まぁ、何回か命の危機にあった友也が、今更あんな目にあわなくてもいいと思うわけだ。
もしかしたらあの緊張をもう一度、と思ってるのかもしれないが。
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「翔?」
暫く固まっていた翔を心配して、友也が話しかけた
「あっ!!ボーッとしてた…!!」
「あはは、翔らしいや」
友也はいつもの様に、明るく笑っている
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「やっぱさ、やっぱさ、戦うならアクロバット的なことしてよ!!空とんでよ!!仁」
「無茶言うな」
唯の無茶な要望に仁は呆れた顔で応えたあと、ため息をついた。
仁、唯、新一、田中の四人は別荘に向かった。
友也と同じ考えだったからだ。
「ていうかさ」
唯がのんきな声を出す
「この話、本当に単純な話だよね!!」
「やめろ、話の流れがとまる」
「…?」
唯がきょとんと仁の話を見つめる。
仁はこの表情が理解できなかった。
それと同時に、普段の仁が唯に対しての態度とは思えないことを仁は思った。
―かわいい
たしかに、唯はミス十二島随一かわいかった。
彼氏がいないのがおかしいぐらいだった。
「あ、もしかして惚れ惚れしてる?」
田中が茶化すように仁に言う。
「仁はそんな感情もたないよー!!」
と、唯が根拠のないことを怒りながら言う。
「仁は絶対、そんな感情持たないんだから!!」
「……」
これには仁は苦笑いした。