世の中の
「さあ、観念してもら―」
ガチャ
サッカーボールが当たり、閉まったドアがまた開いた。
「…あなたたち…誰ですか?」
亦部夫妻の片方が起きてきた。
「催眠弾!!」
迷わず亦部夫妻の片方に催眠弾を投げつけた。
物に当たった衝撃で催眠弾は破裂し、中から白い煙が出た。
―…
一通り見えるようになったあと、亦部夫妻の片方と…犯人が眠っていた。
「……」
あっけなく幕切れたこの事件。
それから、友也にやられなかった亦部夫妻の片方を叩き起こし、通報させた。
@
「全く…パッとしない結果だったな」
「あっさりしすぎー!!!」
「……」
仁と唯は文句を言い、新一はそれを呆れた視線で見ていた。
「あ、翔くーん!!世界最強の友也くーん!!」
唯が少し遠くにいた翔と友也に、テンション高い声で叫んだ。
「あ、どーも!!」
友也も唯に負けず劣らず、テンション高い声で叫ぶ。
友也と翔は唯たちの元に駆けていく。
「1日ぶりですね」
「そうだねー」
と、テンション高い二人は、二人で盛り上がってるので、仁は翔に話しかけた。
「どうだったか?」
どうやら仁は、翔が興味本意で来たことに気づいていたらしい。
「はい、なかなか楽しかったです。記事ネタに出来ます!!」
「そうか」
少し苦笑いした仁は、友也のところに言った。
「おい、飯田」
「はい?」
「よくやった、だがこれはガキが持つ物じゃないぞ」
と言って、友也の隠し持っていた一丁の拳銃を抜き取った。
「あーあ、気づいてましたか」
「没収だ」
「はいはい」