世の中の

「な~に話しちゃってるの?」

唯が仁たちの所へ戻ってきた。

「あ、もしかして早雪ちゃんの話??」

勘が鋭い、と新一は思った。

「まーそんなところ。おまえよく平然に対応できたな」

「へっへーん。私天才だからー」


―全く…空気ががらりと変わる。
唯が居てくれて、本当によかった

と新一が思っていたとき、

バーン!!

早雪がいる部屋から大きな音がした。

「私は…なんて…」

早雪の声が聞こえてくる

「私は守護者…なのに…なのに…光様を刺してしまった…!!!私は守護者失格だわっ!!!」


「……」

暫くして、声が聞こえなくなる。静けさが三人を支配した

「……」

さすがの唯も少し驚いた顔をしていた。

「私の物…壊れちゃったのかな?」

ポツリと、早雪とは無関係のことを呟いた

「感想がそれかよ」

苦笑しながら仁が唯に言う。


―人を刺したぐらいで…何であんなに動揺するんだろう…


新一は純粋にそう思った


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