teens



「雪乃~!今日卒業式でしょ!いつまで寝てるの」


『も~起きてるよ!行ってきます!』

「あんた朝ご飯は!」

『いらない!ただ座ってるだけだもん。』

「もぅ、あの子はまったく…」


お母さんの小言を背に受けながら
履きなれたローファーを履く。


きっと、扉を開けたらあいつがいる。
それで、いつもみたいに同じことを言う。

いつも、いつもの景色の中で、
学校へ向かうんだ。


ねぇ、そうだよね?



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