ニセの恋人
あたしはさっき机に置いたばかりのバッグを

持って部屋を出る


「橘!!藍田がロビーで待ってるからな!!」


ふんっ。誰が聞くかっ

部長を無視してあたしは走った

『ピン・・・一階です』

ゆっくりとエレベーターの扉が開く

えっと・・・藍田さんどこにいるのかな・・・?

でも探すまでもなかった

「「「キャー藍田さんったらー」」」

一歩足を踏み出したとたんに女性たちの黄色い声が


「あー・・・藍田さんってあの人か」


部長も面倒な人と一緒にしてくれたよね

あの人みたいなタイプ一番苦手なのにさ・・・


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