あなたに。


  
  その日の放課後、
  屋上に行くとすでに
  優輝がベンチでまっていた。


  「ごめんね。急に呼び出して。  
  でも、伝えたいことが
  あったから。」


  「俺、俺、ずっと小百合の
  ことが好きだった。
  付き合ってほしい。」


  私はびっくりし、数分
  何も言うことができ
  なかった。


  そしたら優輝が、


  「返事はいつでも
  良いから。
  急にごめんな。びっくり
  させてごめん。」


  って言って屋上から
  出て行った。


  私は屋上に立ち尽くした。





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