フェンス
朝日の光が眩しい。
今日は休みだ…
昨日の真奈の言葉が頭から離れない…確かにもうチャンスはない…
でも気持ちを伝えたら真優は優しいからきっと悩むだろう…
「あぁ―…考えでも切りがないな。」
そう呟くとジャージに袖をとおしランニングに出かけた。
走るのはいつものコース…ホワイトフェンスの見える坂を下り時計公園で休憩をする。
休みになると大抵は走るようにしている。
俺は静かな町並みを見下ろしながらまだ日ののぼりきらない寒空の下をゆっくりと走り出した。
