フェンス
4人…
こうしていたらいつもと何も変わらないのに明日にはみんなバラバラになっていつか思い出になってしまうのだろうか?
いつもどおりみんなで盛り上がってるはずなのに頭ではそんなことばかり考えていた。
『やっぱ今更こえーな。』
急に涼が真剣な表情で話し始めた。
『あのさ…気休めでいいからさ。フェンスの向こうに行くとき携帯とられちゃうけど…みんなの事忘れないように…もしなにかの拍子に連絡とれるかもしれないからさ…4人で同じアドレスにしないか?』
『それいいね!』
真奈も提案にのる。
『涼らしいな。』
俺が微笑むと真優もそれに答える。
『うん。』
みんなの返事を聞き涼は続きを話す…
『覚えやすい簡単なやつがいいから…best.friend_"自分の名前"なんてどう?』
『ほんじゃあそれで』
みんな一斉にアドレスを変更した。
気休めでも良かった。
この時確かに俺たちの思いは1つだった。