フェンス
『では…W…
藍田 真優
東条 恭子
畑中 雅
初中 陣
但馬 心優』

『真奈ちゃん…離れても忘れないでね。』

『当たり前でしょ?』

涙声で真奈が叫ぶ…。

『ありがとう…裕君…ずっと大好きだった。いつかまた逢おうね。』

『真優……』

俺はとっさに真優を抱きしめた。

『約束するよ。絶対に会いにいく。愛してるよ。真優…』

『うん…信じてる。』

真優は強く俺を抱きしめたあとハンカチで涙を拭い一度も振り返らずバスへと歩いていった。

選ばれた10人がそれぞれのバスに乗り込み外側から施錠されるのを確認した後…

校長は『これにて、3年は全員解散です。』

とだけ告げ舞台を降りた。


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