フェンス

『彩花さん、この世界をdeleteしただけでは兵器の完成は止められないんだ。

そうなんだろ?陣野…』

親父は手を休める事なくキーボードで何かを打ちこみながら陣野に話しかける。

『そうだ。そして兵器の完成はお前であっても止めることは出来ない。』

ゴクッ―…

『それはどうかな?』

…―17:45

ウィィィン……

機械が動き始める。


カチカチカチッカチカチ…

親父は一旦、手を止め深呼吸する…

…―Enter

カチッ―…

ヴォォォォオォン―…

機械音と共に凄い早さで数字や英語の羅列が画面上に書き込まれていく。

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