フェンス
研究所のパソコンの画面全てにエラーの文字が映し出される。
『ウイルスか…』
陣野がボソッと呟いた。
ウイルスは全てのパソコンのデータを破壊しながら真優と合併予定の人工知能のデータが入った本体に繋がる回線へと流れ込んでいく。
『成功か…?』
親父も俺もそう思った。
シュゥゥゥン―…
ところが!
書き換えられたはずのデータがどんどん書き直されていく。
『まさか…』
親父はまたキーボードをたたき何かを打ち込みだす……
『くそっ……』