フェンス
『親父…?どうなってんの…?』
『…………』
『ははっ…あはははっ!!無駄だよ。綾紀!
その程度のウイルスでTSUKASA001を潰す気でいたのか?笑わせるな!』
『なんだと……?』
上機嫌になった陣野が口を開く。
『そうだな…TSUKASA001を破壊したいなら人工知能に匹敵するぐらいの変化し続けるウイルスでも持ってくるんだな!!ふふっ…俺の勝ちだ!』
陣野はふんっと鼻で笑う。
親父の顔から余裕がどんどん消えていく。
『そんな…』
銃を握る彩花の手から力がぬけていく…
『……春斗…ごめん…』
秋斗さんは地面に仰向けに寝転がり両手で顔を覆う。